BOOKS
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一問一答 民事再生手続と金融機関の対応
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著者名四宮章夫・中井康之・森 恵一・阿多博文 編
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ぺージ数A5判 464頁
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ISBNISBN978-4-7668-2294-6
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発行日2012年9月15日
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価格
3,300 円(税込)
概要 民事再生法に関する書籍は数多く出版されているが、その内容は再生債務者側から解説したものがほとんどである。本書は、金融機関の視点に立ち、金融機関が再生手続にどのように関与し、どのような対応をとるべきかについて実務的観点から解説したものである。さらに、プレDIPファイナンス、事業再生ADR、中小企業再生支援協議会の利用など法的整理の前段階での対応についても解説しており、今後の金融円滑化法終了に伴う出口戦略にも役立つものであり、金融機関にとっては待望の書といえる。
【本書の特徴】
金融機関の視点に立ち、手続および実体法の双方から解説
再生手続における金融期間の対応を具体的・実務的に解説
倒産法に精通した弁護士・銀行実務家による執筆目次 第 1 手 続 編
① 再生手続申立における対応
信用不安情報を入手した場合の対応/危機時期における預金の拘束/取引先の再建とその手
法/中小企業再生支援協議会の利用/私的整理段階におけるDIPファイナンス/リスケの申
入・再生手続申立の相談ほか
② 再生手続申立後の対応
再生手続申立時の状況確認/再生手続申立時点における債権回収手段/再生手続における権
利行使ほか
③ 金融機関としての対抗手段
再生手続への対抗手段/プレパッケージ型再生/お台場アプローチ
④ 再生手続開始後における対応
再生手続開始後の情報収集/再生債権届出における留意事項/保証債務の履行と再生届出債
権の承継/DIPファイナンス/担保権の実行/担保権実行中止命令への対応/別除権協定/事
業譲渡/役員に対する責任追及/再生計画案に対する対応ほか
第 2 登載実体法編
① 再生手続開始決定の効果
再生手続開始の効果(債権者への影響、再生債務者財産への影響、係属中の裁判への影響)
ほか
② 契約の処理関係
各種契約における特約条項の有効性/双方未履行の双務契約/継続的給付を目的とする双務
契約/リース契約/賃貸借契約ほか
③ 相殺(相殺禁止)
相殺権行使の可否/投資信託解約金返還債務と貸付金との相殺
④ 債権のプライオリティ
債権者平等原則/債権者平等原則の例外
⑤ 担 保 権
担保権消滅許可の対象・要件/根抵当権の「余裕枠」と新規融資/集合債権・動産譲渡担保
権をめぐる問題/商事留置権をめぐる問題/所有権留保をめぐる問題ほか
⑥ 否 認
対抗要件具備行為の否認/相当な価格による処分行為の否認の制限/支払不能前30日以内の
非義務偏頗行為の否認/否認手続と詐害行為取消訴訟との関係/会社分割と詐害行為取消し
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