-
振り込め詐欺救済法実務手続Q&A2026年7月17日発売予定
-
著者名鈴木仁史 山根洋 松本淳子 著編
-
ぺージ数A5判 440頁
-
ISBNISBN978-4-7668-2523-7
-
発行日2026年7月31日
-
価格
4,400 円(税込)
お知らせ商品ご購入前に、会員登録(無料)いただいた方に限り、2,200円(税込)以上のご購入で配送手数料が無料となります。また次回ご購入(申込)以降、手続きが簡易化されます。ぜひご利用ください。 (※会員登録なしでもご購入・申込は可能です。)
概要 ● 金融犯罪対策の変遷や趣旨がわかる
●「取引停止措置」「債権消滅手続」「支払手続」の段階に分けて法手続を体系的に解説
●81のQ&Aにより、「振込利用犯罪行為」「犯罪利用預金口座等」「取引停止措置」等の定義から、近時増加している「被害者からの債権者代位訴訟」など実務におけるトピックまで、弁護士・実務家の知見を余すことなく掲載
振り込め詐欺救済法は、制定当時、社会問題となっていたオレオレ詐欺等による被害の回復を目的として制定され、施行から18年を迎えます。
その間、特殊詐欺を取り巻く環境は大きく変化しました。近年では、SNS型投資・ロマンス詐欺が急増し、多額の被害金が複数の金融機関口座を経由して移転・資金洗浄される事案が相次いでいます。
こうした状況のなか、同法が対象とする犯罪行為(振込利用犯罪行為)や、被害金が滞留する口座(犯罪利用預金口座等)の該当性、さらには当該口座を凍結してさらなる資金移転を防止する措置(取引停止措置)の適法性などについては、裁判上の争点となっています。
本書では、被害金の移転防止および被害回復のための制度である振り込め詐欺救済法について、金融機関実務における対応と裁判例・法解釈の双方の観点から、体系的かつ実践的に解説します。目次 第1章 総論
第1節 法・手続の概要
第2節 法制定の背景と経緯
第3節 振り込め詐欺救済法
第4節 振り込め詐欺救済法施行規則
第5節 金融庁監督指針
第2章 金融犯罪対策
第1節 金融犯罪対策が必要となった背景
第2節 政府による金融犯罪対策
第3節 金融庁・警察庁連名要請
第4節 国民を詐欺から守るための総合対策2. 0
第5節 金融犯罪対策
第6節 取引モニタリング・フィルタリング
第7節 振り込め詐欺救済法実績
第8節 法人口座の管理
第3章 実務手続の流れと法理解
第1節 基本事項
第2節 取引停止措置
第3節 債権消滅手続
第4節 分配金確定
第5節 支払請求権確定・被害回復分配金の支払
第4章 Q&A
第1節 振込利用犯罪行為(法2条3項)
Q 1 対象犯罪行為の類型
Q 2 法適用の前提となる犯罪行為
Q 3 現金・暗号資産の送付と「振込利用犯罪行為」
第2節 犯罪利用預金口座等(法2条4項)
Q 4 犯罪利用預金口座等への該当性と情報提供
Q 5 資金移転先口座
Q 6 給与振込口座の犯罪利用預金口座等の疑い
Q 7 生活口座の犯罪利用預金口座等への該当性
Q 8 抗弁への対応策
第3節 取引停止措置(法3条)
Q 9 取引停止措置を講じる要因となる情報提供元
Q10 情報提供元等に応じた判断基準
Q11 弁護士等からの資料の添付のない申請への対応
Q12 犯罪類型による取引停止措置の判断基準
Q13 取引停止措置に対する口座名義人からの苦情
Q14 情報提供を受けた場合の取引停止措置
Q15 取引停止措置の実施時期
Q16 取引停止措置のリスク
Q17 犯罪利用預金口座等からの貸出金等回収
Q18 取引停止措置の具体例
Q19 取引停止措置実施・解除の判断
Q20 資金移転連絡
Q21 法3条1項と普通預金規定の関係
Q22 取引停止措置実施時の通知
第4節 取引停止措置の実施の有無・継続に関する金融機関の責任
Q23 口座名義人から想定される訴訟類型
Q24 取引停止措置と調査の要否
Q25 別途調査が必要な「特段の事情」
Q26 適法性判断の時点と水準
Q27 取引停止措置の実施と継続の判断
Q28 取引停止措置の解除の判断基準
Q29 取引停止措置の継続の違法性と遅延損害金発生の起算点
Q30 取引停止措置不実施による法的責任
Q31 取引停止措置解除が正当でない場合の責任
第5節 取引停止措置やその継続の責任についての主張立証および裁判例
Q32 訴訟における要件事実
Q33 取引停止に係る立証責任
Q34 取引停止措置などが争点となった預金払戻請求訴訟等
Q35 訴訟の主張立証の内容(攻撃防御方法)
Q36 取引停止における捜査機関等の法的責任
Q37 共同不法行為責任
第6節 取引停止措置と債権消滅手続の関係
Q38 債権消滅手続未実施による取引停止措置への影響
Q39 債権消滅手続と普通預金規定に基づく取引停止措置
Q40 取引停止措置(法3条)および債権消滅手続(法4条)の要件の差異
Q41 預金保険機構への公告申請時の調査内容
第7節 口座の強制解約
Q42 強制解約手続における対応
Q43 預金契約の終了
Q44 強制解約と不当利得返還の関係
第8節 被害者への適切な情報提供(法11条4項)
Q45 被害者への情報提供の意義
Q46 支払率の金融機関ごとの差異
Q47 被害者応対における仕向(振込元)金融機関の役割
第9節 被害者からの訴訟等法的手続への対応
Q48 弁護士会照会・調査嘱託と個人情報保護法・守秘義務
Q49 差押等と債権消滅手続の優先順位
Q50 救済法手続以外の訴訟の場合の法律根拠
Q51 訴訟提起における被告の特定および公示送達
Q52 債権者代位訴訟
Q53 債権者代位訴訟における債務者の無資力
Q54 全銀協通達
Q55 債権消滅手続の終了・複数の強制執行等の競合
第10節 不当な強制執行に対する対応
Q56 凍結口座の不当な強制執行に関する裁判例
Q57 総論
Q58 公正証書
Q59 仮執行宣言付支払督促
Q60 救済法と強制執行の関係
Q61 取立権の行使への対応
Q62 独立の訴訟類型〜請求異議訴訟、配当異議訴訟
Q63 取引停止措置の抗弁
第11節 口座名義人等の権利救済
Q64 救済法25条に定める救済措置の該当性が問題となった裁判例
Q65 口座名義人の失権に関する無過失の主張立証責任
Q66 預金保険機構への提出書類の誤記による分配金額の減少と損害賠償責任
第12節 疑わしい取引の届出
Q67 営業店と本部の連携
Q68 判断基準
第13節 情報連携等
Q69 疑いがある口座に対する金融機関間の情報連携
Q70 情報連携時の留意点
Q71 被害者代理人等からの情報提供の求め
Q72 情報開示の線引き
Q73 救済法手続以外の返金方法
Q74 救済法手続の有効性検証
Q75 連携公告の手順
Q76 連携公告時の連絡先の共有
Q77 連携公告が断られた場合
Q78 犯罪利用預金口座等の該当性
Q79 暗号資産口座における適用可否
Q80 被害回復分配金額の計算
Q81 救済法とリスク遮断
コラム① 救済法前夜
コラム② 「不自然さ」を見抜く仮説と検証による不正検知 -

