-
銀行法務21 2023年9月増刊 903号 ゼロゼロ融資の出口対応と事業者支援の実践
-
著者名経済法令研究会 編
-
サイズ・頁B5判
-
発売日2023年09月01日
-
価格1,100 円 (税込)
-
備考
本誌内容 ゼロゼロ融資返済が本格化する中、金融機関・支援機関一体で求められる事業者支援とは?
ゼロゼロ融資の出口対応と事業者支援の実践
――脱コロナからの展望
【本誌の特徴】
・アフターコロナにおいて、期中管理から業況悪化に陥る可能性がある事業者との向き合い方を解説
・利用頻度が高いと想定される信用保証協会のコロナ借換保証と中小企業活性化協議会の収益力改善計画策
定支援について深掘り。
・信用保証協会のコロナ借換保証について、その本質を捉えて経営改善を活かせる。
【目次】
刊行に寄せて
第1章 ゼロゼロ融資の構造問題――事業者支援のスタートラインを揃えよ
一 コロナ禍の事業者を救ったゼロゼロ融資
二 ゼロゼロ融資の性格
1 経常運転資金融資
2 設備投資資金融資
3 赤字運転資金融資
4 DIPファイナンス
5 ゼロゼロ融資
三 金融機関のスタンス
四 融資の組み換え
1 資金運用表の作成
2 融資の組み換え
3 信用保証協会との協働
むすびに
第2章 ゼロゼロ融資と信用保証
一 ゼロゼロ融資と信用保証協会
1 背 景
2 制度内容
二 ゼロゼロ融資と期中管理
1 ゼロゼロ融資の効果と足元の状況
2 信用保証協会の経営支援
3 脱コロナに向けた金融機関の役割の重要性と期待
4 コロナ借換保証(伴走支援型特別保証制度)
5 半期末(3月、9月)を基準としたモニタリング(業況報告書の提出)
6 事業再生計画実施関連保証(感染症対応型)および信用保証付債権DDS
7 事業承継特別保証制度
8 中小企業支援ネットワークや経営サポート会議
9 小 括
三 兵庫県信用保証協会の経営支援~「面」と「点」の事業者支援と「横」展開~
1 はじめに
2 ゼロゼロ融資先への返済支援
3 「面」の事業者支援と「点」の事業者支援
4 支援の「横」展開 ~ノウハウおよびナレッジ共有~
5 おわりに
四 代位弁済と保証免責に関する留意点
1 代位弁済手続
2 保証免責事由
3 ゼロゼロ融資に係る代位弁済に関して問題となった事例
第3章 アフターゼロゼロ融資における取引先への向き合い方
一 コロナ禍下の企業にみられる兆候
1 コロナ禍の影響を直接・間接的に受けた業種
2 コロナ禍の倒産状況
3 コロナ企業倒産の特徴
4 業況悪化のサイン
二 業況悪化した場合に経営者が相談しやすい体制のつくり方
1 誰が一番早く察知するか
2 TKCモニタリング情報サービスの活用で察知
3 ゼロゼロ融資のモニタリングから業況悪化を察知
4 資金繰り表の確認
5 業況悪化した場合の経営者からの相談しやすい体制のつくり方
三 業況が悪化傾向にあることが判明した場合のファーストアクション
1 金融機関を中心とした本業支援
2 企業に対する本業支援にあたってのPDCAの回し方
3 405事業とポスコロ事業
4 収益力改善支援に関する実務指針
5 業種別支援の着眼点(金融庁)の活用
6 ローカルベンチマークによる対話
7 知的資産経営報告書の活用
8 経営改善の具体的なアドバイス
9 アンゾフの成長マトリクス
四 廃業、再生等への判断
1 新借換保証(コロナ借換保証)を使った判断
2 借換えと条件変更の違いを理解する
3 条件変更で対応した場合は、経営改善計画ができるかどうか
4 利息が支払えなくなったら市場からの退場を促す
5 抜本的再生に向かう判断
第4章 コロナ借換保証等各種支援制度と収益力改善計画策定支援
一 窮境に陥った中小零細企業への支援策の概要
1 コロナ禍の支援策の整理
2 現在の中小零細企業の現状と真の窮境要因
3 必要な対策と各種支援策の例
二 ゼロゼロ融資のコロナ借換保証
1 ゼロゼロ融資の特長と利用状況
2 コロナ借換融資・保証の概要
3 据置期間を長期で設定する際の留意点
4 保証付き融資の借換えにあたっての留意点
5 コロナ借換保証(伴走)制度の本質と金融機関の役割
三 中小企業活性化協議会における収益力改善計画策定支援
1 目 的
2 金融支援の有無
3 項目別検討事項
4 ガバナンス支援
5 収益力改善支援の活用方法
6 収益力改善支援の出口
7 むすびに
第5章 『業種別支援の着眼点』を踏まえた事業者支援の後押し
一 『着眼点』作成の背景と狙い
1 『着眼点』作成の背景
2 『着眼点』作成の狙い:現場職員のニーズを形に
二 『着眼点』の4つのコンセプト
1 若手職員や経験年数の浅い方々が、現場の実務や支援の初動で使いやすいレベル・分量
2 業種別の各着眼点の内容が、それぞれ一つのスライドで完結する構成
3 業種全体を俯瞰できる記載
4 用途に応じて、それぞれの組織・個人が内容の追加等の工夫を加えながら活用できる出発点の位置づ
け
三 『着眼点』の概要
1 全業種共通の着眼点
2 業種別の着眼点(飲食業・小売業の例)
四 『着眼点』作成における工夫
1 現場職員からのよくある質問に回答『教えて、ノウハウ先生』
2 様々なユースケースに対応
五 今後の活動 -