BOOKS
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信用組合役員の職務執行の手引き~知っておきたい権限と責任~
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著者名岸本 寛之 著
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ぺージ数A5判 312頁
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ISBNISBN978-4-7668-2419-3
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発行日2018年6月15日発行
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価格
2,530 円(税込)
概要 【本書の特徴】
●役員として知っておくべき基本的法務知識をわかりやすく解説
●役員として行うべき危機管理・不祥事対応について具体的に解説
●役員の責任が問われる具体的場面について裁判例を通して解説
昨今、コーポレートガバナンスおよびコンプライアンスの重要性がいわれていますが、この点は、協同組織金融機関である信用組合においても同様であり、ガバナンスの向上・コンプライアンスの遵守は、信用組合の目的である組合員・利用者の相互扶助および地域の繁栄にも資するものです。
そのためには、役員自身が自らの役割と責任を認識しつつ、「中小企業等協同組合法」をはじめとする各種法令に則り、適切に職務を遂行していくことが求められます。
本書は、役員の役割、権限と責任、理事会等について「中小企業等協同組合法」「協同組合による金融事業に関する法律」(それらの施行令・施行規則を含む)をもとに、役員として知っておくべき基本的知識を実務に即してわかりやすく解説するとともに、組合員代表訴訟への対
応、不祥事発生時の事後対応、反社会的勢力の排除等についても具体的に解説しています。
信用組合の役員の方、これから役員になられる方の必携の書です。目次 第1章 理事・監事の権限と義務
Ⅰ 理事・監事の役割と権限(信用組合の役員、理事の権限等、監事の権限等、員外監事・員内監事、常勤監事)
Ⅱ 役員の義務(信用組合と役員の法的関係、善管注意義務・忠実義務の具体的規定ほか)
第2章 理事の選出・終任、報酬等の決定等
Ⅰ 理事の選出手続等(理事の定数、資格制限、理事の任期、理事の選出手続等)
Ⅱ 理事の終任(理事の終任、理事の辞任、理事の解任手続、理事欠員の対応)
Ⅲ 理事の報酬等の決定手続(理事の報酬等の決定、定款の定めまたは総(代)会の決議による決定ほか)
Ⅳ 代表理事の選定・解職、その他の手続(代表理事の選定・解職手続、代表理事の辞任ほか)
第3章 監事の選出・終任、報酬等の決定等
Ⅰ 監事の選出手続等(監事の定数、資格制限、監事の任期、監事の選出手続等)
Ⅱ 監事の終任(監事の終任、監事の辞任、監事の解任手続、監事欠員の対応)
Ⅲ 監事の報酬等の決定手続(報酬等の決議方法、定款の定めや総(代)会の決議がない場合ほか)
第4章 理 事 会
Ⅰ 理事会の役割(理事会、理事会の権限)
Ⅱ 理事会の手続等(理事会の招集手続、理事会の運営)
第5章 その他の機関等
Ⅰ 会計監査人(会計監査人の資格等と選任・終任等、会計監査人の権限および義務ほか)
Ⅱ 常務会等の組織(常務会制度の意義、常務会の構成メンバー、運営について)
Ⅲ 監事会(監事会制度、監事会の構成メンバー、運営について)
Ⅳ 執行役員制度(執行役員制度の意義、執行役員の選任方法・権限等)
Ⅴ 顧問・参事・会計主任(顧問・参事・会計主任の意義、顧問・参事・会計主任の選任・解任)
第6章 役員の責任
Ⅰ 役員の権限と責任の関係
Ⅱ 役員が負う可能性のある法的責任の種類(民事責任、刑事責任、その他の責任等)
Ⅲ 理事の責任(理事の責任、連帯責任)
Ⅳ 監事の責任(信用組合に対する責任、第三者に対する責任、連帯責任)
Ⅴ 役員の責任限定(役員の責任免除、総(代)会の決議による責任の一部免除ほか)
Ⅵ 不祥事発生時の危機管理対応(初期対応、調査委員会の設置の検討・手続、公表・広報対応ほか)
Ⅶ 組合員代表訴訟(組合員代表訴訟制度、組合員から提訴請求を受けた場合の信用組合の対応ほか)
Ⅷ 責任が問われる具体的場面とその留意点(業務の執行に関する責任、内部統制上の責任ほか)
第7章 その他の重要事項
Ⅰ 反社会的勢力への対応(反社会的勢力対応の流れ、反社会的勢力との関係遮断のための対応策ほか)
Ⅱ 信用組合子会社に対する監督責任(子会社のリスク管理・不祥事防止体制の整備ほか)
Ⅲ 決算スケジュール等(決算後に行わなければならない決算書類等の作成等、具体的な決算スケジュールほか) -