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金融・商事判例 No.1680/2023年12月15日号
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著者名
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サイズ・頁B5判 52頁
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発売日2023年12月15日
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価格792 円 (税込)
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備考
本誌内容 重要判例紹介
◎ 甲が、丙の企画した服飾品を製造してこれを乙に売り渡したと主張する取引①およびこれを丙に売り渡したと主張する取引②の各売買代金の支払いをそれぞれ乙または丙に対して求める訴訟の係属中に、取引①の買主は乙ではなく、丙であったと主張して、丙に対し、取引①の売買代金と同額の支払いを求めるにあたり、乙に対する前記請求に係る審判と丙に対する当該請求に係る審判との同時審判を申し出た場合において、取引①の買主は乙であって、丙ではないとして、取引①に係る乙に対する請求を認容し、同取引に係る丙に対する請求を棄却した原判決が控訴審において是認された事例
(東京高判令和5・1・19)
〇1 商品を用いた取引に内在するリスクに関する情報提供義務違反があったとされた事例
2 契約関係にある会社による不法行為があった場合に他の会社につき不法行為責任が認められた事例
3 会社の代表取締役につき商品を用いた取引に内在するリスクに関する情報提供義務違反および顧客の
証券口座を利用して裁量トレードを行わない不法行為法上の義務違反があったとされた事例
4 契約関係にある会社による不法行為があった場合に他の会社の元代表取締役につき不法行為責任が認
められた事例
(新潟地判令和5・4・27)
〇1 指定商品を印刷物、書籍等とする「日本綜合医学会」なる登録商標の商標権者がした「日本綜合医学
会」の文字を含む名称の使用差止請求について、被告が出版する刊行物に「日本綜合医学会」との標
章を使用することの差止請求は理由があるが、その余の請求に理由はないとされた事例
2 原告の商品等表示である「日本綜合医学会」と類似する「nihonsogoigakukai.com」なるドメイン
名を使用することが不正競争防止法2条1項19 号に該当するとされた事例
(東京地判令和5・1・27)
◆商事法判例研究◆
代表取締役による自らの役員報酬増額を善管注意義務違反とした事例
──東京高判令和3・9・28判時2539号66頁──
早稲田大学教授 川島いづみ
▪金融商事の目▪
サステナビリティの経営と法務 森・濱田松本法律事務所/弁護士 田井中克之 -